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『悠久のアルメイス』の世界は、私たちが知る世界とは別の場所、別の時間に存在します。

神にも等しい力を秘めた存在である【リエラ】
【リエラ】と交信し、その強大な力を持つ人間、【フューリア】

人だけでなく、単位や通貨、宗教、文化…。様々な要素が独自の「世界」を構成しています。

ここでは、この『悠久のアルメイス』を構成する様々な要素についてより深く説明を行っていきたいと思います。

※トップページからの「悠久のアルメイスの世界・1」「同・2」も併せてご覧下さい。
フューリア
このゲームにおいて作成される、プレイヤーの分身であるキャラクターは、「フューリア」と呼ばれる超常の力を秘めた超人です。

フューリアは神々や精霊、人々に語り継がれる神秘的な存在「リエラ」と意思を疎通させることができ、リエラが持つ人知を超えた力を行使することができる存在です。

黎明の時代。
その厳しい環境ゆえに世界から隔離されたイシュファリアの地に、突然変異のごとく、リエラと交信能力を持つ子供が生まれるようになりました。
彼らは「優れたる人(フューリア)」と呼ばれ、雪と氷しかない不毛の大地に、人が生きていくための様々な恩恵を授け、イシュファリアの守護者として崇められていました。

しかし、それから時が移り、国家が誕生し、蒸気機関をはじめとする科学の光が神秘的な現象を次々と解明し出した……現在。
時を同じくして、フューリアはその数を減らし、能力を低下させていきます。
もはやフューリアに、昔のように天地の理に干渉するような強大な力はなく、後はただ、種としての衰退、そして滅亡を待つばかりの状況となっています。

これが、あなたの分身であるキャラクター、「フューリア」が背負った過去と、そして眼前に広がる現在なのです。

リエラ
雪と氷に閉ざされたイシュファリアの地を彩る神秘の“存在”。

いにしえの人々が世界に対し、神や悪魔・精霊・怪物・妖精……といった形で感じた恐怖畏敬が、特殊能力者【フューリア】を通して具現化した、神にも等しい力を秘めた超越的“存在”。

その姿は千差万別。
その在り方は千差万別。
その力はいともたやすく人間の叡智を凌駕し、時間と空間の概念にとらわれない奔放なる“存在”。

それが、リエラなのです。






リエラと交信を行うフューリア。その掌が淡く輝き、フューリアの思念をリエラに伝えている

コラム:リエラとの交信
フューリアはリエラと意思を疎通させる力を持っていますが、いつでもその力を自由に使用できる訳ではありません。リエラと意思を疎通させるには、「交信」と呼ばれる一種の瞑想状態に入る必要があります。
交信を行うとフューリアは多大な精神力と体力を消耗してしまい、特に戦闘行為を行うとその消耗度合いも著しいため、長時間の交信は禁止されています。

交信に入るまでに要する時間や、交信中できる行動などは、フューリア各人の能力の質にもよりますが、大抵は10分程度の精神集中が必要とされ、また交信中はそれ以外の行動を殆ど行えなくなります。
各人の訓練次第で交信に必要な時間を大幅に短縮したり、交信中も普通に行動することができるようになりますが、やはり平常時と比べるとどうしても運動能力、思考能力が劣ってしまいます。
日常生活ならいざ知らず、戦闘時にはいかに身を守るのか危ぶまれますが、基本的に交信状態に入ると、フューリアの周囲にリエラから流入した力によって力場が形成され、ある程度の危険から身を守ることができます。

交信中のフューリアの行動は、主に交信しているリエラの能力を借りる場合が殆どで、交信中も自力で活動を行えるフューリアは学園内でもほんの一握りです。

単位
長さ、距離
1アー3cmイシュファリアの地で一般的に使われている長さの単位です。
1アース3m
1アーリス3Km
1ルアン2.8Km航海用の特別な単位で主に船乗りが用います。
1ルーケン280Km
1ディー1.6m深さを表す時に用いられる特別な単位です。今となっては殆ど使われていません。
1ディェム1.6Km

重さ、重量
1エス2gイシュファリアの地で一般的に使われている重さの単位です。
1エルス2kg
1エーリス2t
1リュオン220kg野生動物や海産物の重さを表す単位で、主に猟師や船乗り、商人が使用しています。

容積、面積、体積
1アディス1アースx1アースイシュファリアの地で一般的に使われている面積の単位です。
1アーヴェン1アーリスx1アーリス主に土地を測量する時に使用されます。
1ロルン1アーx1アーx1アーイシュファリアの地で一般的に使われている体積の単位です。
1ハーン500ml元は酒類専門の単位でしたが、今では広く一般で使用され、外食して飲み物を注文するとどこでも基本的にこの量が出てきます。
1ルオン4.2lイシュファリアで最も一般的な大きさの酒樽の容積です。商人、店主の間では、基本的にこの単位で取引が行われます。


暦と時間
時間
1セグ(S)1秒イシュファリアの地で一般的に使われている時間の単位です。
1エスト(E)1分
1ザー(四半刻)30分
1ザーン(半刻)1時間
1ザーハン(刻)2時間

アルメイスでは、都市の中央に位置する巨大な時計台が時を刻み、その鐘の音で学園都市の住人に時を知らせています。
鐘の音は「点鐘」と呼ばれ、半日の周期で鳴らされています。最初の1刻を一点鐘。2刻を二点鐘。3刻を三点鐘。4刻を四点鐘。5刻を五点鐘。6刻を六点鐘とされ、鐘は「点鐘」の数だけ鳴らされて、都市に住む人々は時計盤を見なくても、鐘の音に耳を傾けるだけでおおよその時間を知ることができるのです。

月の対応表
1月銀嶺(プランタール)
2月冬疾風(イシュタイル)
3月青嵐(メルフィエール)
4月春凪(フレサス)
5月双葉笙(パルテミクス)
6月霧雨(オルディケント)
7月双円華(ベルティア)
8月連炎(アンデュレンツ)
9月朧月(カンフォーネ)
10月薄枯野(クランベルツ)
11月蒼雪(ツォーリス)
12月慧老(キシュルリア)
日の対応表
1日聖碑(ランツフェール)
2〜10日白上の2〜白上の10
11〜20日中行の11〜中行の20
21〜31日章下の21〜章下の31
イシュファリアで用いられている暦は、レヴァンティアース帝国成立時に制定された「新暦」と呼ばれる暦で、これは私達が知る「太陽暦」と殆ど同じです。
「太陽暦」と違う点は、月別に固有の名前が付けられている点と、1つの月が日にち毎に4つに分けられ、それぞれ違う法則で呼び表されている点です。

中でも特徴的なのは月初めの日である、「聖碑(ランツフェール)」と呼ばれる祭日で、これはレヴァンティアース帝国の国教である「ラーナ教」によって定められた宗教的祭日です。

「聖碑(ランツフェール)」は神が人間にその力の足跡を指し示す「日」といわれ、この日になるとラーナ教徒は教会へ出かけ、神の意思を伝えるといわれる「蛇の碑石」に触れ、神の啓示を受けるという習慣があります。

今では殆ど形骸化してしまった習慣ですが、熱心なラーナ教徒は今でも月初めになると必ず行っています。
貨幣
イシュファリアを含む、この大陸の基本的な通貨は、銅や銀、金などの貴金属を用いて作られたコインでしたが、産業革命後、イシュファリアが活版印刷技術を確立すると、各国で紙幣が一般通貨として用いられるようになりました。
コインは帝国が各都市に設置した国営の金融機関「パーサ」で紙幣と交換することが推奨され、その際には価値に応じて換金率が高まるため、現在でもコインは使用されていますが、銀や金、白金などの高額コインは急速に紙幣に変わりつつあります。

代表的な通貨と、最も一般的なレート、シナー(S)に換算した価値基準は以下の通りとなります。

ティングルコイン(劣貨)1(S)レヴァンティアース帝国成立時に、当時の財務大臣の名をとって鋳造された基本通貨です。
アクリアコイン(劣貨)10(S)レヴァンティアース帝国成立時に鋳造された粗悪貨です。
ミシアコイン(劣貨)100(S)レヴァンティアース帝国成立時に鋳造された粗悪貨です。
ブロンズコイン(青銅貨)1000(S)表面に帝国を象徴する蛇が彫り込まれた青銅のコインです。
カッパーコイン(銅貨)2000(S)“仁帝”コーディウスの肖像が彫り込まれた銅のコインです。
シルバーコイン(銀貨)4000(S)“輝帝”イリアナの肖像が彫り込まれた銀のコインです。
ゴールドコイン(金貨)5000(S)“雷帝”ギリアスの肖像が彫り込まれた金のコインです。
プラチナコイン(白金貨)10000(S)“賢帝”アウシュギーネの肖像が彫り込まれた白金のコインです。
イルベール札500(S)
1000(S)
5000(S)
10000(S)
イルベール帝の財政改革によって作られた紙幣です。その価値に応じて4種類の紙幣があり、それぞれ神話に登場する4体のリエラ、「地のティベロン」「水のアークシェイル」「炎のアルム」「風のクロンドル」がデザインされています。
ワールドマップ
World Map
レヴァンティアース帝国
北の大陸、ロウレアスの北方、イシュファリアの地に広がる大帝国です。帝国は、北の「ミルシャード」、東の「クロリア」、西の「ガレリア」、南の「リグロード」の四大選帝侯領と、中央の皇帝直轄領「イグシス」の、計5つの領地から構成されています。

国土の多くを山岳地帯に占められ、また残った平野部もその殆どが雪に覆われている厳寒の地です。
早くから産業革命に成功し、山岳地帯から産出される良質の鉱物と、それを生かした工業製品を他国に輸出し、穀物を輸入することで帝民の生活を支えています。
パンタハイム
古くは「パンタハイム王国」として、現在の「レイドベック公国」「ギルセア公国」を含めた大陸最大の領土を誇る国でしたが、過去のイシュファリア遠征の失敗によりレイドベック公とギルセア公が離反し、以後「パンタハイム」と呼ばれるようになりました。

それなりの領土を保有していますが国力は低く、また産業的に特筆すべきことも少なく、レヴァンティアース帝国と接する北の境界線も、レンシード山脈によって完全に分断されてしまっている為、帝国に対して殆ど影響力を持たない国です。

レイドベック公国
初代公王、アナデア=レイドリック1世が、旧「パンタハイム王国」から独立して興した公国です。
大陸最大の穀倉地帯を持ち、その国力を背景とした強力な軍隊をもって、自国の領土拡張の為に戦争を続けている危険な国で、レヴァンティアース帝国とは常に交戦状態にあります。両国の主戦場はレンシード山脈の切れ目、「ライシング・ロード」と呼ばれる平野部で、銃による近代武装と実験的に配備されたフューリアの実戦部隊で構成された帝国軍と、その帝国軍を何倍にも上回る圧倒的兵量、物量で構成された公国軍は、過去幾度も激しく戦闘を繰り返してきました。

現在、戦線は膠着状態にありますが、いつ何時、戦端が開かれてもおかしくない緊張状態が続いています。
ギルセア公国
レイドベック公国と同じく、「パンタハイム王国」から独立した公国です。ロウレアス大陸の中央に位置し、その地理的優位を生かした大陸交易路によって莫大な収益を上げている交易国です。
その大陸一の資産によって組織された傭兵部隊の他、自国の軍隊というものを持たず、卓越した交渉術で各国と渡り合い、常に中立的立場を標榜しています。

帝国の最大取引先で、基本的に帝国に輸入される物品は、このギルセア公国から輸入されています。
フェズランド王国
広大な国土と肥沃な大地に守られた強国で、帝国に次ぐ科学力と近代戦力を保有しています。
その歴史は古く、フェズランド王国を構成するフェルフィア人は、遥か東のミテルア大陸から海を渡ってきた民族と伝えられ、この地にはロウレアス大陸とは異質な、リエラとはまた違った神秘の技術体系が、ごく一部の者に伝えられています。それは一般的には「魔術」と呼ばれ、リエラなどの存在を経由させず、直接その力だけを術者の意のままに行使する禁断の術として知られています。

現在、帝国とはロウレアス大陸東にある島、聖地「ファンティン=イア=スヌーツ」を巡って交戦状態にあります。
レイトエルメシア(楼国)
ロウレアス大陸南端に位置する風変わりな国です。
この国の北辺は、海とも見間違う広大な川幅の「リリュード川(四生河)」と、それに続く大湿地帯「ホンネコン(泥沢)」によって大陸央部から分断され、近代に至るまで独自の文明を築き上げてきました。

湿気が高く、泥地が多いこの国では、石造りの建築物は忌避される傾向にあり、木材を使用した建築物が主流となっています。他にも、大陸主流の鋼鉄製全身防具よりも軽量で運動性を重視した軽装鎧が主流となった結果、鋭利な刃を持つ刀剣が発達したり、その国土のため、小麦よりも米作の方が主流であったりします。
また、この国は共和制で、「ジークス(君者)」と呼ばれる民衆から選ばれた複数の為政者が、合議の上で政策を決定しています。
クリアス沿海連合
沿岸にある「リーロン(深港)」「ギニアス」「トーリア」「クリュエ」「ジモフライト」「ナルティア」の、6つの小国から成る連合国家で、他大陸との貿易を中心に国家を形成しています。
6国全てを合わせれば、大陸最大の海軍力を持ちますが、代わりに陸軍はほぼ皆無で、フェズランド王国と同盟を結び、その庇護を仰いでいます。
他の国、帝国やレイドベック公国、フェズランド王国でも大陸間貿易は行っていますが、クリアス連合の規模には到底及びません。

現在、帝国とフェズランド王国は交戦中ですが、帝国とクリアス沿海連合の間では、外洋船の技術提携を機軸とした独自の海路交易が秘密裏に行われており、フェズランド王国との関係も微妙なものとなっています。
イシュファリア詳細

帝都 ガイネ=ハイト
レヴァンティアース帝国の首都であり、同時に大陸でも最先端の技術を駆使した最大規模の都市でもあります。
夜の闇を退け、いたる所で煌々と輝くガス灯の灯り。舗装された街路と、そこを走る蒸気自動車。イシュファリアの地を巡る大鉄道と蒸気機関車。高度な建築技術と製鉄技術が、今までになかった街の高層化を実現し、帝都は多重に、複雑に増改築され、華やかになっていきました。
しかし、その陰では貧富の差がこれまでになく増大し、一部の有力者は舞踏会、賭博、美食と贅をつくす一方で、帝都の最下層にある貧民街に住む人々は明日の食事にもありつけず、盗みや殺しが横行し、年端もいかぬ少女ですら当たり前のように身体を売り、病人や怪我人はうち捨てられる現状が続いています。

この光景は帝都で特に顕著でありますが、他の都市でもその兆候は少しずつ、少しずつ見られるようになってきています。
城砦都市 イミール
西のレンシード山脈、東のスタグス山脈の、ちょうど狭間に位置する商業都市で、古くから帝国南部の交易窓口として栄えてきました。
その位置的重要性から戦略拠点としても注目を集め、過去「パンタハイム王国」と何度となく激戦が繰り広げられています。その為か、イミールは他に類を見ないほどの強固な城壁を持ち、別名「城砦都市」と呼ばれています。

「パンタハイム王国」と交戦時は、この都市の近くに「ルーラン砦」と呼ばれるもう1つの要所があり、常時一個軍団が駐留、警戒にあたっていましたが、現在では交易商人たちに開放され、一個大隊が駐留しているに過ぎません。
鉄の都 ハイヤード
ハンネルンから運ばれる鉱山物資は、一度この街で資材として使える形まで精製し、それから帝都に送られていたのですが、近年鉄道の敷設と蒸気機関車の発達に伴い、帝都で使用される機材の設計、製造は全てこのハイヤードで行われることになりました。
それによって、この街に技術者を志す若者、そして製鉄、製造工場で働く労働者が押し寄せ、街の規模は一挙に何倍にも膨れ上がりました。
今では、帝国を代表する工業都市として知られ、別名「鉄の都」と呼ばれています。
高殿の神雷 リットランド
帝国西南の要所で、対レイドベック公国の最重要都市としても知られており、その城砦には2門の巨大な列車砲台が配備され、常時南からの侵攻に備えています。
城砦に取り付けられた2門の列車砲台は「イジウム(裁き)」と「ヴォット(轟雷)」と名づけられ、合わせて「ロード・フリート(神雷)」と呼ばれています。この2門の列車砲台は街の守護神として多大な戦果を上げ、同時に街の象徴ともなっています。

また、この街は帝都とロランドを結ぶパイプの役割も果たしており、商業都市としても知られています。
揺籃の都 カークライド
帝国最東端に位置する、帝国最古の都市です。
東のミテルア大陸との大陸間貿易や、クリアス沿海連合と提携して作られた海洋船舶研究所などが知られていますが、古くはフューリア発祥の地といわれる、聖地「ファンティン=イア=スヌーツ」の巡礼窓口として有名でした。
その名残から、現在でも別名「揺籃の都」と呼ばれ、熱心なラーナ教徒や一部のフューリアから慕われています。
東方征路 ジルミード
帝国東南の窓口で、ギルセア公国、フェズランド王国と交易を行っています。ハイヤードが近いせいか交易内容は工業製品関係が多く、西のイミールとは違う独自のカラーを出しています。
また、この街では南のフェズランド王国から流れてきた旅人が多く、住民の多くはフェルフィア人との混血で、中にはフェルフィア人特有の「魔術」を伝承する者もいるようです。

現在、帝国とフェズランド王国は交戦中ですが、フェズランド王国との交易は商業組合の手によって秘密裏に行われています。
鉱山都市 ハンネルン
スタグス山脈の中腹、スタグス大鉱山の麓に広がる大陸最大の鉱山都市です。
街の創始者にして、地質学者でもあるジョルフ=ハンネルンがこの地で良質の鉱物が採掘されることを発見したのがその始まりです。
当初、街は僅かな人が細々と暮らす寂れた様相を呈していましたが、後にその有益性を認めた帝国によってバックアップされ、今では大陸で最も活気がある一大鉱山都市として知られています。

街には鉱夫の他にも、採掘機器を開発する技術者、採掘された鉱物を研究する科学者などが移り住んでいます。
雪の都 ロランド
帝国「ガレリア」領の中心都市としても知られるこの街は、吟遊詩人や彫刻家など、芸術を生業とする者たちが集まることでも有名です。
「ガレリア」の初代選帝侯、イハル・ハーサが熱心な文芸保護者であり、以後歴代の「ガレリア」選帝侯が初代の意思を次いで芸術家の保護、育成を続けてきた結果、大陸でも最も進んだ芸術の都としての今日を迎えているのです。

また、この都市は東のカークライドに並ぶ、帝国西の大陸間交易の主要都市であり、西のホルツ列島諸国、南のラングシャート大陸などと大陸間交易を行っています。
終焉の都 ダイネム
帝国全土を巡る大陸鉄道終点の地、それがこのダイネムです。
終点であるダイネムは死者が集う、死者の聖地といわれ、街は昔ながらの石造りにして荘厳な、まるで宮殿のような様相を呈しています。

街全体が1つの巨大な墓地のようなもので、ここには皇家の墓をはじめ、帝国葬を受けた著名人、名のある芸術家、軍人、商人、あらゆる類の死者が移され、街中で眠っています。その為、この街では「死者の眠りを妨げる」もの、行為、は厳重に処罰され、街では火を使うことも、大声で叫ぶことも、妄りに死者の名を告げることも許されていません。
大陸でも最も神秘的な都市の1つです。
『悠久のアルメイス』基本的世界観補足
文化・芸術:
本などの流通はかなり活発で、少なくとも学園内での教養はかなりの高レベルに達しています。
また、特に学園内では文武両道が尊ばれていて、スキーやスケート(現実のものとだいたい同様)、各種球技(短時間に激しく動き回るものが多い)や剣術(実践的なものではなくスポーツの一環)も盛んに行われています。
芸術に関しても成熟しており、それが建築から日用品に至るまで、色濃く現れています。傾向としては、繊細華美で抑え目なものが主流で、派手で絢爛豪華なものはやや敬遠されています。
音楽に関しては、オーケストラで使われるような本格的なものから個人で楽しむ類のものまで、教養の一環としても娯楽の一種としても盛んです。蓄音機も出回りつつあります。

娯楽:
室内で楽しむ類のものが充実しています。特にボードゲームが階級を問わず多く遊ばれていて、かなり凝ったものも作られています。
もちろん、各種スポーツも娯楽として広く楽しまれています。また、演劇やオペラも一般的な娯楽となっていて、新興文化として映画も作られ始めています。

街について:
計画的に作られた都市なので、基本的には小綺麗ですっきりとしていますが、繁華街や研究所街区、学生自治会(サークル棟のようなもの)の近辺は、増改築を繰り返した為にかなり込み合っていて薄汚くなっています。
また、各所に蒸気機関を用いた様々な機械(列車・自動車・ポンプ・暖房器具・空調設備・製粉・中央駅の自動ドアやエレベーター)があったりもします。
街には学生だけでなく、様々な人間(学生係の係員や教師、商店の店主、研究所の所員、公共事業の役員、医者、視察に来た高官、etc)が住んでいる為、人通りは常に多めです。ただし、フューリア以外の人間は、基本的にこの街を街として機能させる最低限の人数しか暮らしていないので、フューリアと一般人の割合は大体7:3ぐらいになります。
また、夜には街灯が通りに沿って灯りますが、ガス灯ですからぼんやりとした幻想的な光景となります。

ラーナ教
ラーナ教はこのレヴァンティアース帝国の国教であり、フューリアを含む殆どの人民の信仰対象となっています。
ラーナ教は理念・教義を深く尊ぶ宗教で、例えば日々の食事の内容、定期的な礼拝など、日常生活に関わる部分での戒律は殆どなく、表面的には非常にリベラルな宗教となっています。

ラーナ教とは「いつか人が神を超えることが神の意志である」とする、一種の超人信仰で、教義によれば、神は「自らの意思を継ぎ、自らを超える進化する存在」として人を生み出し、人が神を超える日を待ち続けている。と、あります。
ラーナ教における神の定義は、畏れ敬う存在であると同時に、いつか乗り越えなければならない高みであり、いつか神の力を超えるために、日々研鑽を積み、自らを高め続けることがその根本理念となっているのです。

ラーナ教徒にとってこの理念は絶対的なもので、全ての行動はこの理念に根ざした行為であることが、最大の戒律であり、ラーナ教徒の歩むべき正しい姿なのです。

ラーナ教における神々
ラーナ教は多神教であり、神々は遥か空の彼方、“神々の園(エリーズ)”と呼ばれる始まりの地に住まう、とされています。
また、ラーナ教における神は「物ではなく意識を司る」とされており、神々は大地や海、太陽、月などではなく、喜びや悲しみ、怒り、情熱、自我といった感情を司っています。

人々は主要となる8神の神殿をそれぞれ建て、自分に最も相応しい感情を司る神を崇めています。
また、その為かラーナ教では物質的なものよりも精神的なものが重要視され、美術、文芸、音楽など、人の感情に根ざした文化が発達しています。

ラーナ教における神々とその概説
リーラス父なる神にして、人の本能を司る神。潜在的意識を暗示し、あらゆる意識の源、他の神々を生み出した最高神とされています。その姿は灰色に鈍く三翼を持つ巨大な蛇とされ、遠く遥かに輝く巨星、“クラスト”に絡みつく姿で表されており、ラーナ教のシンボルとも言えるメダリオンの意匠ともなっています。
父なるリーラスは“神々の園(エリーズ)”の奥地、“深き淵(ベオリーズ)”の底で眠り続け、人が深く、深く己の潜在的意識を理解し、神の存在に近づいたその時、この神との対話が初めて許されるといわれています。
カルア人に宿る信念を司る神。大いなる死の主にして、死者の魂を“天界の臼(リボン)”に導き、新たな運命を授けるともいわれています。その姿は大いなる六翼の翼を持つ黒き鳥で表され、カルア神殿にはその御使いである三足の烏と一緒にレリーフに意匠されています。
ラサゴ人に宿る情熱を司る神。雪と氷に覆われたイシュファリアの地を切り開く、苛烈にして温和なる炎の力を持ち、その姿は燃え盛る炎の四足獣として表されます。その為、ラサゴ神殿では犬は神の御使いとされ、多くの犬が飼育されています。
フォリア人に宿る根性を司る神。大地を操る力を持ち、あらゆる生命に気力と生命力を与えると言われ、その為かフォリアの名は本来の意味とは別に隆盛と豊穣を意味する場合があります。その姿は小麦の穂を持つ女性の姿で表され、イシュファリアの地ならどこの農家の扉にもレリーフがかけられています。
ガリア人に宿る勇気を司る神。輝く剣と光輝の鎧に身をつつんだ騎士の姿で表され、勇壮なる戦神として騎士や傭兵、格闘家などの信望を広く集め、特に王侯貴族や、身分の高い騎士の盾に意匠されています。
リリム人に宿る感性を司る神。人の想像力の源泉とも言われ、多くの芸術家から芸術の神として崇められています。その姿は、天上に吹く紫の風に乗る七色の鳥で表され、一流と認められた芸術家は頭部に「リリムの羽」といわれる七色に染めた羽を飾る風習があります。
アニムス人に宿る欲望を司る神。黒い花に座す黒衣の少女の姿をとり、夜と闇を操って、人が抱くあらゆる欲望を増殖させ、激しい渇望を与えます。また、自らを望む者に、深き夜の帳、夢の中に、御使いである黒猫を伴って、その姿を現すことがあります。
ヨルフ人に宿る友愛を司る神。大いなる水の力を操り、人に癒しと信頼、そして安心を与える力を持っています。他の神とは違い定まった姿を持たず、見るものの心の中にある最愛の者の姿を見せると言われ、唯一何にも意匠されない神として知られています。
イゾルド人に宿る自我を司る神。時間と空間を操る力を持ち、いついかなる時、いついかなる場所にも存在し続ける、不滅の存在として知られています。その姿は胎児とも、限りなく年老いた老人とも言われ、時を刻む歯車をシンボルとしています。人の自我を肥大化させてその領域を広げることから、別名「リーラスの落とし子」、あるいは「リーラスの使者」と呼ばれることがあります。
学園生活・カリキュラム
フューリアは人にはない特殊な力を持った存在ですが、この学園においては基本的に学生であり、多くを学ばなければならない立場にあります。当然ながら、学ぶべき内容や、その採点の基準なども、現実世界の学校と同じく存在します。ただ、採点基準とその結果は、ラーナ教という特殊な宗教の関係上、あるいは現実世界のそれよりも多少厳しいものであるかも知れません。

学園は初等部、中等部、高等部、大学の4つの段階に分かれ、それぞれ次の段階に移るには初等部で6年、中等部で3、高等部で3、大学で4年の期間が必要となります。
各段階の最終学年には、その段階での知識が充分に備わっているか、否かを試す試験があり、これに失敗すると次の段階へ移ることが許されず、もう一度現段階での学科を再修養しなければならなくなります。
尤も、普通に生活していれば殆ど問題ない話ではありますが。

以下は各段階、またその期間中に行われる学科の一覧となります。

初等部1年礼儀作法神学談義社会概論数法初等言語学工作
2年
3年神学基論初等数学
4年
5年歴史概論技術概論
6年
礼儀作法
一般的な作法と、目上の者に対する礼儀、教典に基づく儀式(冠婚葬祭など)の執り行い方などを学びます。

神学談義
ラーナ教の司祭による説法の後、司祭とその内容に関して討議する授業です。

神学基論
神学の基礎として、教典の読解などを行います。同時に、ラーナ教的立場から、リエラとその存在について学びます。

社会概論
現帝国の主要産業、大陸の主要産業、大陸間交易で扱われる物品など、実生活レベルでの社会に関する基礎的な知識を学びます。

歴史概論
イシュファリアに関する簡単な歴史の講釈です。

数法
数の加減乗除を学びます。

初等数学
基礎的な数値の概念と、その扱い方を学びます。

初等言語学
帝国共通語の読み書き、発音とその習熟などを行います。

工作
用意された資材を使い、与えられた命題を製作する授業です。工具の基本的な扱い方と、設計の概念を学びます。

技術概論
工作経験を基に、実生活で役立つ代表的な工作技術を学びます。

中等部1年数学物科概論言語学社会学神学工学形態学概論闘技実習紋章学
2年兵学概論
3年工学実習生理学概論
数学
定理の暗記と、その使用法、応用法を学びます。

物科概論
物理と科学の基礎を学びます。

言語学
帝国にある代表的な民族の言語と、その特徴を学びます。また、交易などで使用される大陸共通語も同時に学びます

社会学
現在の帝国の政治機関とその仕組み、大陸各国の政治体系やその過去などを学びます。

神学
ラーナ教を信仰する立場から、大陸にある様々な宗教の教義や信仰について研究します。

工学
最先端技術である蒸気機関の基礎とその原理を学びます。

工学実習
学園都市にある工房を見学し、その作業内容を実地訓練します。

形態学概論
生物の形、構造を比較して、その法則性や形成過程を学びます。

生理学概論
主に機能的な部分を主軸に、生命現象を自然科学的に究明する方法を学びます。

闘技実習
銃や剣、その他武器の基本的な扱い方と、それを用いた基礎的な戦闘訓練を行います。

紋章学
氏族、個人、団体などで使用される紋章を分類、整理して、それらの意義や由来を学びます。また、それを通して戦史も学びます。

兵学概論
戦場での用兵術や、兵科、騎科、砲科などの基礎的な概論とその実用法を学びます。

高等部1年物理学自然科学生物学言語学形而上学統計学史学工学 or 兵学実習
2年経済学
3年地学
物理学
物質の構造を理解し、それらを支配する自然法則を数式で表し、使用する方法を学びます。

自然科学
自然の法則制を、実験や観察に基づく経験的実証性や、論理的推論に基づく体系的整合性によって証明し、その合理的知識を学びます。

生物学
生物の構造と、その生命現象を学び、同時に人体に対する認識を深めます。

地学
大陸の地質や地層、古生物、そして鉱石や天文学の基礎について学びます。

言語学
大陸で使用されている様々な言語や、他大陸の交易語など、あらゆる言語について学びます。

形而上学
形にあらわれない概念、神や世界、そしてリエラの存在などを学び、その超越的原理を研究します。フューリアの力の源である、リエラについて見識を深め、その力を制御する意味合いも含まれ、大陸広しといえどこの学科が正式にカリキュラムに組み込まれているのは、この学園都市アルメイスだけです。

統計学
集団現象を観察し、それを分析する方法を学びます。

経済学
社会の経済現象、特に、財貨、生産、消費などの法則を研究し、その効率的な運営法を学びます。

史学
他大陸を含めた過去の歴史を学びます。

工学or兵学
技術者を目指す場合は工学を、士官を目指すなら兵学を選択する、選択学科です。
工学は蒸気機関を含めた技術体系について学び、兵学は各兵科の運用法をボードゲームなどによってシミュレートし、戦術の基礎を学びます。

実習
工学を選択した場合、蒸気機関研究室などに研究生として一定期間参加し、兵学を選択した場合は軍教官について実戦訓練を行います。
『悠久のアルメイス』の世界における伝承
創世神話
ラーナ教に伝わる天地開闢の伝承です。以下、ラーナ教創世神話の要約です。

創生の神リュンツ・オールシャンとベルティ・ラスマーダは、父なる神リーラスの命を受け、何も存在しない「始まりの世界」に降り立つと、光輝の鉄槌で大地を隆起させ、研磨の鉾で水を沸き上がらせて世界を創生しました。

世界が創生されると、リーラスは限りある生命を創生し、……そして、最後に人間という存在を創り出しました。

リーラスの姿に似せて創られた人間は、全能なる神々とは比べるべくもない矮小な存在でしたが、神々にはない力が授けられていました。

それが、向上心です。

それは限りない時間と、不滅の存在である神々からは失われて久しい力であり、存在の停滞に危機感を抱いたリーラスが人間という種に託した希望でもあったのです。
四大リエラ
ラーナ教の創生神話には、神々に匹敵する力を持つ存在、リエラについて様々な言及がなされています。なかでも特筆すべきは、神々の統制に抗って反逆した四大リエラの存在でしょう。

果て無き大地のティベロン
輝く水のアークシェイル
焼き尽くす炎のアルム
彷徨う風のクロンドル

四大元素を冠する4体のリエラは、あらゆるリエラの中でも最も強大な力を秘めている、といわれています。
これら四大リエラに対して、フューリアの側から接触を試みたり、交信を行うことは非常に難しく、まして力の行使を要請することはできません。
四大リエラの力を行使できるフューリアは、四大リエラに選ばれたフューリアだけ、と伝えられています。
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