我らが子と、時の迷い子

「なんだ、アレ…」
 それは、本当に偶然だった。
 夕闇迫る時計塔広場。天文部恒例の夜間観測に備え、中央繁華街まで買い出しに行っていたキックスは、ふとした偶然からそれを目撃してしまった。
 それは、夕日を身体に浴びて虹色に輝く…猫。
「……猫?」
 いぶかしげにキックスがつぶやく。しかし、こんな体毛を持った猫は見たことがない。キックスは猫に警戒心を与えぬよう、ゆっくり、ゆっくりと、その猫に近づいていった。
 猫は何を考えているのか、キョトンとした顔で近づくキックスを見守っている。
 やがて、手を伸ばせば猫に触れる距離まで近づいたキックスは、その毛並みの美しさに思わず息を飲み込んだ。
「…すっげぇ! こんな綺麗な猫、見たことねぇ!」
 キックスは用心深く、抱えていた紙袋を地面に下ろすと、中から夜食用に買ってきた魚の乾物を取り出した。
「食べるかな……、コイツ……」
 キックスは手のひらに乾物を乗せ、それを虹色の猫の鼻先近くに持っていった。
 虹色の猫は、ふんふん、と鼻をひくつかせ、キックスの手のひらに前脚を伸ばしかけた……と、その時、時計塔前広場に聞きなれた狼の咆哮が響いた。
 キックスはそれがなにであるか知っていたのでさして驚かなかったが、虹色の猫はその咆え声にビクッと身を震わせると、電光石火の動きでサッと茂みの中に逃げ込んでしまった。
「あ…、あ〜あ」
 キックスが残念そうに舌打ちする。
 手のひらに残った乾物を口に放り込むと、キックスは足元に置いた紙袋を拾い上げた。
 そして、振り返ったキックスの視界に、真っ黒な巨大な影、アルファントゥとその背中に乗ったレダが姿を現した。
「ねぇ〜、ねぇ〜、キックス〜」
 キックスの姿を見つけるが早いか、レダがいつもの舌足らずな口調で話しかけてくる。
「このあたりで、ネコさんみかけなかった? あのね、お空にかかるにじみたいに、キラキラで、かわいいネコさん」
「見かけるも何も、…いたぜ。ついさっきまで、ココに」
「え、えっーーー!! ホントに?!」
 レダはアルファントゥの背中から滑り降りると、キックスが制止する間もなく、茂みの中に頭を突っ込ませながら猫を探し始めた。
「もういないと思うぜ。さっき逃げちまったから」
「え〜〜、そんな〜〜」
 キックスの言葉に、レダが泣き出しそうな顔で茂みから頭を出す。
「何か訳ありの猫だったのか?」
「え? うん、…じゃなくて、ううん」
 レダは頭をふりふりと振りながら、キックスからじりじりと後ずさりした。
「あのね、なんでもないの。ぜんぜんなんでもないの〜」
 レダはこれ以上ないというぐらいうろたえながら、慌ててアルファントゥの顔にべったり張り付いた。
 すぐさま、アルファントゥがレダの制服の襟をくわえて、その背に引っ張り上げる。
「ほんとだよ。かわいいネコさんと、お友だちになりたかっただけなの…」
「お友だち、……ねぇ」
 キックスが呆れて溜め息をつく。これで何かあったと思わない人間がいるとしたら、それはレダ自身に他ならないだろう。
「ほんとに、ホントになんでもないからね〜」
 そんな言葉を残しながら…いつものようにアルファントゥが黒い弾丸のように広場を駆け抜けていった。
(どっちにしろ、ネコと友達になりたかったら、せめてアルファントゥをどうにかするべきだな)
 再び溜め息をついたキックスは、天文部へと続く長い螺旋階段に向かって歩き出した。
 夜はもう間近に迫っていた。
 そして、それが「虹色の猫」の最初の目撃例となった……

 その日から10日後。学内では「虹色の猫」の話でもちきりだった。
 その話題の中心となり、原因となっているのは、流行の水先案内人を自認する、ネーティア・エル・ララティケッシュである。
 彼女は長年の腐れ縁であるキックスから「虹色の猫」の話を聞き出し、それを学内中にふれ回ったのだ。
 今まで気が付かなかったものでも、興味を持った途端に目に付くようになるもので、キックスだけではなく、他の生徒からも続々と目撃例が報告されるようになり、様々な憶測が学内に乱れ飛んだ。
「突然変種のただのネコだ!」
 と主張するものもいれば、
「誰かのリエラがうろつき回っているだけだ!」
 と現実的な見解を示すものもいた。
 仮に後者の意見が正しく、自立意思で行動するリエラであった場合は、フランのイルや、レダのアルファントゥのようによほどの特例でなければ、フューリアの責任として『高天の儀』を行い、リエラを本来の居場所へと送り戻さなければならない。
 人の制御を離れて、自立意思で行動するリエラは、いつ爆発するか分からない爆弾のようなものだからである。
 が、後者の意見はすぐに間違いであることが証明された。
 フューリアはリエラと交信能力を持つが故に、リエラか否かは、その気になれば一瞬で判別することができる。
 交信を試みようとしさえすれば、対象がリエラであるなら一種独特の『抵抗』を感じるからだ。
 つまり交信とは、この『抵抗』を乗り越えて、その向こう側にいるリエラと意思を交わす行為なのである。
 そんなわけで、かの「虹色の猫」が本物のネコであることが分かると、この話題はますますヒートアップしていった。
 えも言われぬ美しい毛並みを持つネコとあれば、愛猫家、好事家が黙っているはずがない。
 ついには「虹色の猫」に懸賞金がかけられ、その額は日増しに高まっていく。
 12日目を迎える頃には、学内の話題は「虹色の猫」一色になっていた。

 そして、明くる日の明け方。
 学園校舎施設の玄関ホールに巨大な立て看板が立てられようとしていた。
 それを指揮しているのは、アドリアン・ランカーク。言わずと知れた、裕福な貴族の子弟の親玉である。
 「虹色の猫」の話を聞きつけたアドリアン・ランカークは、
「これこそ、私のステータスに相応しい」
 とかなんとか、いつもの調子でしゃしゃり出ると、いきなり100,000sの懸賞金を提示して他の愛猫家、好事家を黙らせ、最も学生の出入りが多い玄関ホールに巨大看板まで立てさせたのである。
「あ〜ぁ、あんなことまでしちゃって……。やだね、金持ちは」
 たまたま通りがかってその様子を見ていたキックスは、苦々しげにそう吐き捨てたのだった。
「いいじゃない。100,000sだし」
 いつの間にかキックスの隣に立っていたネイが、キラキラと目を輝かせながら顎先で両手を重ねる。
「そんだけあったら、大陸中を美食漫遊できるじゃない」
「……そんなん、知らねぇーよ。勝手に食って、転がった方が早い体型にでもなるんだな」
「む〜、何よ〜。今なら荷物持ちぐらいに考えてあげようと思ったのに〜」
「それこそ願い下げだね」
 キックスは素っ気なく答え、首をすくめた。
「クソ貴族がばらまくクソ金で豪遊するぐらいなら、帝都の貧民窟で幽霊とダンスする方がずっとマシだね」
「相変わらずね〜、アンタ」
 今度はネイが呆れたように溜め息をつく。
「……で、本当の所はどうなのよ? やっぱネコを探すんでしょ?」
 長い付き合いの中でネイはキックスの性格を充分に把握していた。こういう場合、キックスなら間違いなくネコを探すはずだ。
 アドリアン・ランカークに一泡吹かせる、その為だけに。
「何だよ、分かってんなら、早く情報寄こせよ」
 そういってキックスは、ポケットからカキボンを取り出してネイに手渡す。
「うわっ、安っ!!」
「いちいち、うるせぇーな。前金だよ」
「いつもそういって、後金もらった記憶がないんだけど…」
 ネイがカキボンを口にくわえ、懐から「ネイの秘密手帳」を取り出そうとした…その時。
 騒ぎは起こった。
 研究所街区の方から現れた、黒い一陣の風。アルファントゥが目で捉えきれない影となって走り抜け、アドリアン・ランカークが用意した立て看板を弾き倒したのだ。
「だめー、だめー、めー、なのっ! 探しちゃだめなのー!!」
 そのアルファントゥから幾分遅れて姿を現したレダが、いつになく必死の形相で玄関ホールに集まった学生たちに呼びかけた。
「ネコさんを探しちゃだめなのー! めー! めー! めーっ!」
 腕をブンブンと振り回して力説するレダだったが、結論以外の部分がまるで何も見えてこない。
「何ごとだ! 何ごとだっ!!」
 危うく倒れた立て看板の下敷きになりかけたアドリアン・ランカークが、怒りの形相もあらわにレダにツカツカと歩み寄った。
「…ヤバイな」
 キックスがそうつぶやき、走り出そうとした刹那、再びアルファントゥが黒い弾丸のように玄関ホールに飛び込み、駆け抜けざまにレダのストールをくわえると、あっという間に姿を消してしまった。
「面白いことになってきたな。レダの行き場所なんて、どうせ……」
 そうつぶやくと、キックスは後も振り返らずに走り出したのだった。

 あなたは……
 1:このまま玄関ホールに残り、「虹色の猫」を探して一攫千金を狙う。
 2:消えたレダと、キックスの後を追う。

中間報告1・捕獲作戦会議

(「1:このまま玄関ホールに残り、「虹色の猫」を探して一攫千金を狙う」を選択)

「うぬぬぬ……。何と不調法な娘だ……!」
 レダとアルファントゥが走り去った後、アドリアン・ランカークは再び立て看板を立て直させると、急ごしらえの壇上に上がり、大見得を切って演説を始めた。
「さて、諸君。かかる虹色の猫の件であるが、今までその存在が何度も何度も目撃されたにも関わらず、未だ誰もその手中に収め得ることはなかった。それは、なぜか?!」
 アドリアン・ランカークは両手を広げて生徒を見下ろし、誰からも声が上がらないのを確認すると、満足そうに片腕を振るって断言する。
「至極簡単。組織的に動かなかったからである。勿論、単独で動いてもらって、見事捕獲に成功すれば100,000(S)はその功労者のものだ。が、なにぶん相手は物の道理が分からぬ生き物。それぞれが己の運に頼って行動していては、非常に非効率的であるといわざるを得ない」
「仮に組織的に動くとしても、リーダーがいなくては組織的に動くことは難しい、と考える者もいるだろう。確かに、将多くして軍野に迷う、とはよくいったもので、そうした君らの懸念を解消すべく、私の方で虹色の猫に関する権威を用意した!」
 まだ目撃されてから12日しか経っていない新種の猫に、権威も何もあったものではないだろう、と誰もが思ったが、不用意に出資者の神経を逆撫でする必要もあるまい、という共通見地から誰もツッコミを入れず、その「権威」の登場を静かに待つ。その静けさを、期待、あるいは己に対する畏敬であると勘違いしたのか、アドリアン・ランカークはやたら得意気な顔で指を鳴らした。
「来たまえ、マリー君!」
「あ〜、ハイ、ハイ」
 玄関ホールの奥に控えていた白衣の少女、マリーは、やれやれといった顔つきで、アドリアン・ランカークの代わりに壇上に上がる。
「え〜…っと。ただ今紹介にあずかった、虹色の猫、暫定権威のマリエージュ・シンタックスです。皆さん、明るい学園生活、そして自由な研究の為に、頑張って猫を捕まえよう!」
「で、とりあえず皆から集めたデータを基に作戦を立案してみました」
 そういってマリーが合図すると、黒髪の少女が小型車輪付きの黒板をカラカラと壇上近くに押し運んで設置した。
「まず、猫が最初に目撃されたのは、13日前の時計塔前広場」
 そういってマリーはチョークを取ると、黒板に書かれた学園都市の簡易見取り図の上に丸を付ける。
「次に目撃されたのは12日前の学園校舎施設。その後は、学生寮、研究施設、図書館………、と」
 マリーは手元のメモ帳を見ながら、次々と目撃ポイントを簡易見取り図に書き込んでいく。すると、次第に「虹色の猫」の行動範囲が浮かび上がってくる。
「……で、大体見て分かる通り、猫の活動範囲は学園都市北東部に集中してるよね。更にこのデータから、日時、天気ごとの大体の巡回ルートを作成してみました。もっとも、こんな少ないデータから統計を取っても大して信憑性はないけど、そんなの気にしないよーに。で、とりあえず、このデータから推測される最良のポイントは……」
 マリーは手にしていた白いチョークを、赤いチョークに交換して簡易見取り図の学生寮、図書館、研究施設、時計塔に大きく丸を付けた。
「作戦決行日は明日。明日が雨だったら明後日、とにかく晴れた日に、この4つのポイントで待ち伏せします」
「基本的に猫は、まず学生寮の周辺に出てきた後、図書館、研究施設と周辺施設を散歩し、最後に時計塔前広場で午睡することが分かっているから、その各ポイントで積極的にアプローチするのがベスト。多少トラブルが起きても、そこは猫だから大きく巡回ルートを変えることはない、でしょう。……多分」
「そして、次は捕獲方法。手っ取り早くいくなら、トリモチ+撒き餌がベストなんだけど、それだと毛並みが傷ついてしまうから、投げ網や捕虫網を使用する必要があります」
 再びマリーが合図すると、黒髪の少女は、今度は銃口が妙に丸く膨らんだ奇妙な長銃を持ってきた。
「ちなみに、これは私が改良したネット発射型捕獲銃。そこそこ数はあるから、言ってくれれば貸し出しますので、そのよーに。捕獲に成功したら、すぐに携帯ネコハウスに入れてあげて、暴れたりして怪我をさせないようにすることが肝要です。……ま、これぐらいかな」
 マリーが話し終えると、背後からアドリアン・ランカークが咳払いしながら進み出た。
「あー、マリー君。作戦内容は以上かね?」
「そうだけど?」
 涼しげな顔のマリーとは対照的に、渋面を作ったアドリアン・ランカークが言い淀む。
「いや……しかし、作戦と呼ぶには、余りに大雑把過ぎやしないかね?」
「情報もなく無計画に動くよりは、ずっと作戦行動だと思うけど……。ま、論より証拠。スポンサーは私の研究費と賞金を用意して、椅子にふんぞり返って報告を待っててちょうだい」
 マリーはドンと胸を1つ叩き、笑顔を見せたのだった。

中間報告2・レダの隠れ家にて

(「2:消えたレダと、キックスの後を追う」を選択)

 キックスとネイ、そしてそれを追った学生たちは、時計塔前広場から少し離れた廃屋でレダを発見した。結構な昔に学園都市に別荘を建てた貴族が、金策に困ったのか、それともどんな理由があったか分からないが、手放して放置状態にあった所にレダが入り込み、寮の自室に入りきらない宝物(ガラクタ)の隠し場所としていたのだ。
「やっぱりここに居たのか」
 多少老朽化して、建て付けが悪くなった部屋のドアを開きながら、キックスが声をかける。
「……あっ、キックス……」
 剥げた絨毯の上に丸まったアルファントゥにもたれかかるようにして座り込んでいたレダが、キックスの姿を認めて元気なく返事を返す。
「どうしたの?」
「そろそろ、あの猫のことを教えてもらおうと思ってね。レダは最初から何か知ってるみたいだったしな」
 そういってキックスは、レダの正面に腰を下ろした。キックスの後からついてきた他の生徒たちも、レダを取り囲むように腰を下ろす。古いとはいえ、さすがは貴族の別荘。部屋自体は充分な広さがある。
「で、どうなんだ?」
 キックスの言葉に、レダが不安そうにソロソロと顔を上げる。
「……ネコさん?」
 キックスが軽く頷く。レダは不安そうにキックスを、そして周囲に腰を下ろした他の学生を見回すと、アルファントゥの首にギュッと抱きついてその白い胸毛に顔を埋めた。レダがそうやってアルファントゥと会話することは誰もが知っている。集まった生徒たちは、レダがアルファントゥと話し終えるのを静かに待った。
 しばらくして、レダはゆっくりとアルファントゥから身を離し、周囲の生徒たちをゆっくりと見回した。
「あのね、アルがね。おてつだいしてくれるのなら、話してもいいんだって」
 レダの言葉にキックスが躊躇なく即答する。
「あぁ。それは別に構わねぇよ」
 レダはキックスの言葉にうなずくと、少しだけ明るさを取り戻した声で先を続けた。
「あのネコさんは、……ホントはネコさんじゃないの。ネコさんみたいに見えるけど、アルとおんなじリエラなの」
「リエラ?」
 レダの言葉に、ネイが驚きの声を上げた。
「でも、あの猫とは交信できないんでしょ?」
「ううん。むずかしいことはよく分かんないけど、あの子はまだ生まれてないリエラだから、声がきこえないんだ、ってアルがいってたよ」
「まだ生まれてないリエラ?」
「そうだよ。あの子はずっとまってたんだけど、だれかに呼ばれて出てきちゃっただけなの」
「…………??」
 キックスもネイも、そして周囲の生徒たちも、レダの言葉の真意が分からずに困惑の表情を浮かべる。
「呼ばれた、って、誰に?」
「それは……分かんない」
「じゃあ、生まれてないリエラが、何で俺たちの目に見えるんだ?」
 レダがぶんぶんと大きく首を横に振る。分からない、ということらしい。というよりも、レダ自身、自分の言葉をどれくらい理解して喋っているか甚だ疑問ではあったが。
 キックスは大きく溜め息をついて立ち上がった。
「まぁ、よく分かんねぇーけど、はぐれリエラみたいなモンらしいし、『高天の儀』であっちへ送り返せばいいんだな」
「……ううん。アルが、それだけじゃダメだって。ネコさんはね、だれかをさがしているの。自分を呼んだだれかを。その人をみつけてあげないと、ネコさんは帰り道が分からなくなっちゃうんだって」
「??……?」
「でも……その誰か、ってのは分からないんだろ? どうやって見つけるんだ?」
 レダが困ったように首を横に振る。これではさすがに……処置なしだ。
「まぁ、普通に考えれば、まだリエラと交信したことがないフューリア……よねぇ。普通、私たちは最初に交信したリエラとずっと関係を持ち続けるものだし」
「そうすると、近くに住んでる子供って可能性が高いな……」
 幼いフューリアの中には、リエラと交信する能力はあるが、リエラを実体化させる力が備わっていない者も多い。外から学園に連れて来られた生徒は、まず間違いなくリエラを実体化させる能力を持っているが、この学園の卒業生で、卒業後、学園に戻り家庭を持ったフューリアも少なくなく、そうした家庭の子供であれば条件を満たしている可能性が非常に高い。
「まぁ、『高天の儀』ってのは6人ぐらい必要だし、猫を捕まえてくるのと、その誰かを探してくるのと、儀式を行うのと、手分けした方がいいみたいだな……」
「そうね」
 キックスの言葉にネイも賛同すると、その場に集まった全員で作戦会議を始めたのだった……

(結果小説へ続く)