■イラスト化シーン決定投票ルール
スペシャルイベントでは、イラスト化するシーンが毎回一ヶ所あります。
ライターの選んだイラスト化候補シーンの中から、最も『イラスト化して欲しい』シーンを選んで投票してください! 一人(1キャラクター)1票です。これには、スペシャルイベントに参加していない人でも、投票ができます。
投票場所は、ゲーム内「スペシャルイベント掲示板」です。投票するキャラでログインして、投票を行ってください。
注)1キャラクターで2票以上投票した場合、そのキャラクターのすべての票が無効となります。
スペシャルイベント「忘れられた彷徨い人【2】」のイラスト化シーン候補は、以下の3シーンです。
●シーン1
「銀色のリエラが彷徨う理由は、フューリアを求めてじゃないかと思う。そしてそれはラジェッタなんじゃないだろうか。……あいつはそれを知って、アルメイスに連れてきたんじゃないか?」
ウォルガの視点は、銀色のリエラを救う方法から出発している。ウォルガの考えがここに至ったときにはまだ大きく語られてはいなかったが、確かに彼の考えは、ある意味正鵠を射ていたようだ。
銀色のリエラを捕獲したとして、結局契約者を与えるしかないという向きに落ち着きつつある。
そしてそれは、サウルの率いる討伐隊に銀色のリエラが始末されてしまう前に行わなくてはならなかった。
「銀色のリエラの近くに連れ出す、危険は承知している。だが、怪我がないよう十分に気をつける。俺に可能な限り守る。……どうか協力してはもらえないだろうか」
「むむ……」
巍恩は目を寄せて、顔を真っ赤にするほど考え込んでいた。
「おじちゃんの思惑……というのが気になるべ。乗っていいもんか? だけんど、ラジェッタを覚醒させるのがそれなら、やっぱりやらにゃあいかん気もするべ」
巍恩はレアンの思惑に乗るまいと思いながら、ラジェッタの覚醒は促すべきだと思っていたので、それが両立はしないかもしれぬと聞いて……ジレンマに陥ってしまったのだ。
他の者も即答できずに、考え込んでいる。
「頼む」
「私は……反対ですわ。契約とおっしゃってますけど、銀色のリエラには既に主人がいるかも……しれませんでしょう?」
歯切れが悪いながらも、セラが反論した。それは、ラックから話を聞いていたからだった。ラックの考えは、途中までは同じだが……向かっている結論は実は違うからだ。
だが反論もそれだけだった。
「私は、協力してもいいわ」
そう言ったのはラシーネだ。
登場キャラ:
“求むるは真実”ラシーネ
“風曲の紡ぎ手”セラ
“土くれ職人”巍恩
“黒き疾風の”ウォルガ
●シーン2
自存型の主たちは自分のパートナーを黙らせなくてはならなくなったので、セバスチャンが交代して本の続きを読み上げる。
「『リエラはフューリアが呼ばなくては、この世界を訪れません。ですがリエラの中には、自分の体を持って、この世界にい続けるリエラがいます。それは、この世界の肉体を手に入れたリエラなのです』……自存型の話が出てきたようですよ」
口封じに暴れていた者たちも、ぴたりと止まって、振り返って耳を傾ける。
「『フューリアがリエラをわかって、限りなく一つになれればなれるほど、リエラはもともとの強い力を発揮できます。一度では、そんなに深く結びつくことはできません。何度も何度も呼び合って、段々と一つになっていくのです。ですが、完全に一つになってしまうと……フューリアは死んでしまいます』」
息を呑む音が聞こえた。
「……『リエラと一つになってフューリアが死ぬと、リエラはフューリアを取り込んで、新しい力と肉体を手に入れるのです』……」
その文章の横に、『喰われる?』と走り書きがある。それを読んだ誰かが書き込んだのだろう。
「アーフィ、こんなの聞いたことない……」
アーフィが顔を顰める。
エドウィンは腕の中にいたカルコキアムに、問いただした。
「本当なのか?」
「……わかんないにゃ。覚えてにゃい」
カイゼルもシュライアーに視線を遣りつつ……呟く。
「私も、聞いたことないわ」
登場キャラ:
“蒼盾”エドウィン
“闘う執事”セバスチャン
“竜使い”アーフィ
“海星の娘”カイゼル
●シーン3
「貴女がどうにかしたいのなら、協力したいの。あたしが協力したいのよ」
まだ十三歳の、性倒錯者の少年は真剣だった。真剣だということは、フランにもよくわかった。人の好意を信じにくくなってしまったフランだったが、マーティが自分のために危険を冒そうということは理解できた。
この子のために拒むべきかと思いながら、フランは丁寧に頭を下げた。
淑女たれと育てられたフランは、騎士の誇りと覚悟は受け入れるべきと教えられた。マーティの覚悟には、それに通ずるものがあったので。
「どうか無理は……しないでくださいね」
登場キャラ:
“泡沫の夢”マーティ
フラン
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